公演詳細


【完売御礼】 十周年特別記念公演 能「道成寺 赤頭」


日時

公演日:2014/03/09 (日)

開演時間:14:00
終演時間:

会場 大劇場
入場料

一般:4,000円 (全席指定)

公演内容

 沖縄の伝統芸能に影響を与えた本土の芸能のなかから、能・狂言を取り上げます。組踊「執心鐘入」にも影響を与えたとされる能「道成寺 赤頭」、そして狂言「呼声」を解説を交えて上演いたします。
 能「道成寺 赤頭」は能のなかでも屈指の秘曲・大曲で、沖縄では昭和59年の「玉城朝薫生誕三百年記念事業」での坂井音重氏による上演以来30年ぶりとなる大変貴重な公演です。


-演目-


解説 増田正造(武蔵野大学名誉教授)

■ 狂言(大蔵流)「呼声」(よびこえ)
 無断で旅に出た太郎冠者に腹を立てた主人は、次郎冠者を連れて太郎冠者の家に叱りに向います。二人は家の中の太郎冠者に呼び掛けますが、本人は居留守を決め込んで出てきません。「留守を預かる隣の者」と応えた声が太郎冠者の声と気づいた二人が様々な音曲を使って呼んでみると…。
小品ながらいろいろな音曲も楽しい狂言の佳作です。

 シテ/太郎冠者 山本東次郎
 アド/主    山本則俊
 アド/次郎冠者 山本則重

■ 能(観世流)「道成寺 赤頭」(どうじょうじ あかがしら)
 紀州道成寺では退転していた鐘楼の鐘が再興され、今日が鐘供養の日です。寺の住僧は、能力に命じて供養の間は女人禁制であるとのお触れを出します。ところが能力は、そこへ現れた美しい白拍子に魅せられて、舞を披露することを条件に寺の中へ入れてしまいます。すると白拍子は舞の最中に隙をみて瞬く間に鐘の中に飛び込みます。急な知らせに駆けつけた僧たちが祈祷によって鐘を引き上げると、姿を現したのは恐ろしい姿の蛇体でした。しかし、僧の祈りの法力に打ち負かされ、蛇体は日高川の深淵に消え失せます。
 シテと小鼓による美しくも気迫あふれる「乱拍子」、釣り鐘の中に飛び込むスリリングな「鐘入り」、蛇体と僧たちとの対決など『道成寺』ならではの演出が観る者を圧倒する見応えたっぷりの名曲です。

 シテ/白拍子・蛇体 坂井音雅
 ワキ/道成寺住僧  宝生欣哉
 ワキツレ/従僧   野口能弘
 ワキツレ/従僧   御厨誠吾
 アイ/能力     山本東次郎
 アイ/能力     山本則俊

  笛 一噌庸二
 小鼓 鵜澤洋太郎
 大鼓 亀井広忠
 太鼓 観世元伯

 後見 坂井音重・寺井榮・武田尚浩

 鐘後見 観世銕之丞・清水寛二・長山桂三・安藤貴康・観世淳夫

 狂言鐘後見 山本則秀・山本則重・山本凜太郎・遠藤博義

 地謡 岡久広・浅井文義・坂井音隆・坂井音晴・武田文志・武田宗典・高梨万里・武田祥照

※番組、出演者等は変更となる場合がございます。ご了承ください

関連情報

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(国立劇場おきなわチケットカウンター:098-871-3350)